田所 正朝

言葉で多くは語らずとも、仕事が雄弁に語る。お客様を見続けるベテラン職人。

お客様の元に届ける直前、という仕事。

最後の段階である「仕上げ」の中で、お客様から何らかのリクエストがあった 箪笥の仕上げ全般を担当する田所。例えば「こんな色にしたい」という具体的 な要望に合わせた塗装や磨きなど、お客様にお渡しする直前の工程を担ってい ます。お店に出す商品とは違い、お客様から要望があるということは、お客様 が見えるということ。そして自分の仕事がダイレクトにそのお客様に届くとい うこと。日々その責任感を胸に仕事をしています。

期日までに、お客様の要望に合わせた仕上げまで持っていく。その緊迫感と常 に戦っている。 右上:田所の道具。塗装班では、誰もがしっかり仕事ができるよう共有されて いる道具も多い。

自分と、お客様との違いにハッとする。それが勉強になる。

 

田所は、セールなどで店頭に立つとき、お客様の生の声をきいてハッとするこ とが多いといいます。良し悪しの基準、見るポイントなど、自分の考えとの違 いやこういうものを求めているんだ、と発見したときがおもしろく、また勉強 になるのだとか。嬉しい瞬間は、最近は前ほど行けなくなってしまったけれど 、配達に行ったとき、お客様がとても喜んでくださること。塗装班で一番のベ テラン職人・田所。前進を忘れません。

代表からの一言

塗装班で一番の経験豊富な田所さんです。
ベテランだからこその慎重に丁寧に仕事をすすめていく安心感のある仕事ぶりです。弱音を吐かずに、ここ一番発揮する馬力は感心させられます。
スニーカのお洒落は古福庵内で知られています。