小林 美奈

私の前に来てくれた、たったひとつの家具を、たったひとり、たった一組のお客様とつなぐ仕事。

ただ手を動かすだけで。

これから商品になる、お店に納品する箪笥や建具を修繕する小林。ガラスも多 く担当します。強化ガラスなどではない繊細な骨董家具のガラスは、薄いもの で1.5mmほどしかなく非常に丁寧な扱いが要求される仕事。ガラス側も小林に 扱ってもらって胸を撫で下ろしているに違いありません。「綺麗なもの、複雑 でおもしろいものが、甦る。ただ手を動かすだけでも楽しい」と、にこやかに 笑います。

全てが直せるわけではなく、割れてしまった曲線のガラスなど、なかにはもう 作れず修繕不可能なものも。それでも他スタッフと「何ができるのか」を話し 、最終的には最善の形にしていく。仕事はその繰り返し、だという。

アンティークでしか感じられない、人の温かみ。

 

「私たちが出会うものは、いつも違うもの。そして、縁があって私の前に来て くれたもの。それをたった一人のお客様とつなぐ仕事をしています。だから、 お客様が欲しいと思えるものに仕上げたい。最終的にお客様に喜んでいただけ たとき、本当に良い仕事をさせてもらっていると感じます」。一部のスタッフ から「誰よりも男らしい」と形容される小林。しかしその笑顔は、柔らかさと 愛情と、優しさに満ち溢れていました。

代表からの一言

小林美奈さんは女性らしいとても丁寧な仕事をしてくれる人です。>br> 男勝りな雰囲気も見せているようですが、実際は非常に気配りの出来る素晴らしい個性の持ち主です。弊社の担当者で女性がご希望の際には是非声を掛けてください。最後までしっかりと纏めてくれる強い情熱も持っています。